パラオを代表する沈没船として知られる石廊(いろ)は、第二次世界大戦の面影を今に伝える貴重な戦争遺産です。
全長143メートル、重量14,050トンにも及ぶこの巨大な給油艦は、水深約40メートルの砂地にまっすぐ直立した状態で静かに眠っています。長い年月を経て、船体は豊かな海洋生物に覆われており、キングポスト(荷役柱)にはシャコガイやサンゴが美しく着生しています。
ブリッジ(船橋)の構造物付近では、内部の入り組んだ隙間を探索することができ、そこにはミノカサゴやイソギンチャク、そして愛らしいハマクマノミなどが住み着いています。歴史の重みを感じさせる船体と、そこに息づく生命が織りなす光景は、まさに歴史と海の輝きが融合した特別なダイビングスポットといえます。